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今こそ知っておきたいストレスの種類と反応

目次

コロナ以降、ビジネスでもオンラインが当たり前となり、社会が順応しました。
その一方、だんだんと深刻化してきているのが「ストレス問題」です。

今回は「ストレス」について解説していきます

ストレスとは何?

以前のブログでもお伝えしましたが、人にはホメオスタシス(生体恒常性)という機能があります。

空気の入った風船を押すとへこむ、
押す指を戻すと丸く戻るように、
人間も外部からの力で正常な状態が一時期崩れても、しばらくすれば元に戻る機能が備わっています。
これがホメオスタシスです。
そして、この元に戻る機能=ホメオスタシスが正常に働かなくなったときが病気の状態です。

参照ブログ:「ホメオスタシスのチカラ」

4つのストレッサー

ストレッサーとストレス反応
ストレスとは元々は物理学用語でした。
外部から刺激を与えるものを「ストレッサー」と呼び、
刺激によって生じる変化を「ストレス反応」といいます。ストレッサーには4つの種類があります。

物理的ストレッサー

暑い・寒いなどの気温によるもの、痛い・かゆいなどの刺激、うるさいなど音量
物理的に影響をあたえてくるものが物理的ストレッサーです。
移動する、着込む、除外するなどの対処で軽減できやすい種類ともいえます。

化学的ストレッサー

化学物質による空気汚染、アルコール、薬物、食品添加物といったものです。
目や喉への刺激や、匂いや毒物等化学物質によってストレス症状を引き起こすものです。
目に見えず、知らず知らずのうちに摂取していることも多いのが現代の特徴です。

心理・社会的ストレッサー

仕事の量・情報過多・過密した都市生活、経済問題など
不安や焦り、過度の緊張や怒りを引き起こす要因です。
普段私たちが感じるストレスの多くは、心理・社会的ストレッサーによって引き起こされています。

生理・身体的ストレッサー

睡眠不足、飢餓感、疲労感など身体の変調によってストレス状態を引き起こすものが生理・身体的ストレッサーです。
本能的欲求に近い段階でのストレッサーなので、イライラや不快感に直結しやすいともいえます。

ストレス反応3つの段階

セリエによる汎適応症候群3つの段階
人は様々なストレッサーによってストレスを受けることがわかりましたが、
ストレスを受けると人の身体はどのように変化するのでしょうか。約70年前に、カナダの生理学者セリエは、様々なストレスにより引き起こされる心身の変調を“汎適応症候群”と定義しました。
汎適応症候群には、以下の3つの段階があります。
1)警告反応期;最初の1ヶ月
2)抵抗期;1〜3ヶ月
3)疲はい期;3ヶ月以上第一段階の警告反応期、ストレッサーによってぐっと抵抗力が下がります。
予期していなかったストレスによって、身体が押しやられてしまうのです。

しかし抗ショック相に見られるように、身体はストレッサーに対して反撃をします。
抵抗期に入ると、ストレスに対して何とか適応し、心身のバランスを保つように反応するのです。
しかし抵抗期も1〜2ヵ月程度しか持ちません。
あまりに長期化してくると、適応が難しくなり抵抗力はどんどん弱まっていって心身の変調をきたすようになります。(疲はい期)
不眠や頭痛など身体の不調だけでなく、憂鬱感や集中力の低下、イライラなど精神的不調も引き起こします。

大切なのは、疲はい期に入る前にストレス発散をすることが大切なのです。

ストレス発散が大切

みなさんはストレス発散にはどんなことをしていますか?
旅行、カラオケ、コンサート、レジャー、会食、お買い物…。疲憊(ひはい)期になる前に、
いかにストレスを発散させていくか、それが健康を維持するために重要になります。
必然滞在時間の多くなる家でいかに快適に過ごすか。
いかに身体の免疫機能を高めていくか。コラムでは、おうちでできるストレス対策も随時、ご紹介していきます。

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