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オーガニックにこだわりすぎない。「自分に合う食」を見つける方法

自分に合う食を見つける方法

目次

私たち一般社団法人プラズマ療法研究会では、医療だけ、生活だけと切り分けるのではなく、日々の暮らしを含めて健康について考える視点を大切にしています。

この連載でお伝えしているのも、特定の方法だけに頼るのではなく、

「日々の生活のなかで、身体をどう支えていくか」

という考え方です。

今回はその一つとして、「オーガニック食品」について考えてみます。

「オーガニックのほうが楽」と感じるのはなぜ?

オーガニック食品を食べたとき、

「なんとなく身体が楽な気がする」
「素材の味を感じやすい」
「食後が重く感じにくい」

そんな感覚を持ったことがある方もいるかもしれません。

一方で、成分表示を見るだけでは、一般的な食品との違いがよく分からないこともあります。

では、私たちは食事をするとき、栄養成分の数字だけを受け取っているのでしょうか。

食事には栄養素だけでなく、味や香り、食感、加工の程度、食べる量、噛み方、食事をする環境など、さまざまな要素があります。

リバースメソッドでは、こうした成分表だけでは捉えきれない食事全体のあり方にも目を向けます。

まず知っておきたい「オーガニック」の意味

ここで大切なのは、「オーガニック=農薬をまったく使っていない食品」ではないということです。

日本では、有機農産物について有機JASという基準が設けられています。

農林水産省によると、有機農産物は、種まきや植え付け前の一定期間、化学肥料や化学合成農薬を使用しないこと、遺伝子組換え技術を利用しないことなど、定められた基準に沿って生産された農産物です。

そして、認証を受けた事業者の食品だけが「有機」「オーガニック」と表示できます。

つまりオーガニックとは、単純に「身体によい食品」という意味ではなく、どのような方法でつくられた食品なのかを示す一つの基準なのです。

「身体にやさしい」を一つの成分だけで考えない

食べたあとの感覚は、食品に含まれる一つの成分だけで決まるとは限りません。

たとえば、

素材そのものの味を感じやすい。
自然とよく噛んで食べられる。
自分にとって適量で食べられる。
落ち着いた環境で食事ができる。

こうした条件が重なることで、「今日は食後が楽だった」と感じることもあるでしょう。

逆に、どれほど食材にこだわっていても、急いで食べたり、食べすぎたり、その日の体調に合わなかったりすれば、負担を感じることがあります。

だからこそ、「オーガニックかどうか」だけで判断するのではなく、食事をしたあとの自分の状態まで含めて考えることが大切です。

加工度にも目を向けてみる

オーガニックとは別の視点として、食品がどの程度加工されているかを確認してみるのも一つの方法です。

野菜、果物、魚、肉、豆類など、素材の形が分かる食品は、味や食感を感じながら食べやすく、自然と噛む回数が増えることもあります。

もちろん、加工食品そのものが悪いわけではありません。

忙しい日には、冷凍食品や総菜などが生活を支えてくれることもあります。

大切なのは、

「加工食品を避けること」ではなく、「自分の生活のなかでどう組み合わせるか」

という視点です。

「オーガニックでなければ」と思わなくていい

健康を意識するほど、

「これは食べてはいけない」
「オーガニックでなければ身体によくない」
「もっと安全なものを探さなければ」

と、食事のルールが増えてしまうことがあります。

しかし、毎日の食事は続けていくものです。

すべてを完璧にしようとすると、食品を選ぶことそのものが負担になってしまうかもしれません。

リバースメソッドが大切にしているのは、正解を増やすことではなく、自分なりの選択の軸を持つことです。

たとえば、

疲れている日は、なるべくシンプルな食事にする。
余裕のある日は、食材を少し丁寧に選んでみる。
忙しい日は、便利な食品もうまく取り入れる。

そうした調整ができることも、長く健康と付き合っていくうえでは大切です。

食後の自分を観察してみる

食事を選ぶとき、成分表示や原材料表示は大切な判断材料です。

そのうえで、

「自分は食べたあと、どう感じているだろう?」

と振り返ってみてください。

食後に強い重さを感じないか。
適量で満足できているか。
よく噛んで食べられたか。
気持ちよく食事を終えられたか。

こうした感覚を記録していくと、自分に合った食べ方の傾向が見えてくることがあります。

ただし、食後の不調が繰り返す場合や、強い症状がある場合には、自己判断だけで食事を制限せず、医療機関など専門家に相談することも大切です。

オーガニックは「身体を知るきっかけ」の一つ

オーガニック食品は、健康になるための唯一の答えでも、必ず選ばなければならないものでもありません。

むしろ、

自分が普段何を食べ、どんな基準で選び、食べたあとにどう感じているのか。

それを見直すきっかけの一つと考えてみてはいかがでしょうか。

産地を見る。
原材料を見る。
加工の程度を見る。
味わって食べる。
そして、食後の自分を観察する。

そうした小さな習慣を重ねることで、「健康によいと言われているから選ぶ」のではなく、自分の生活や身体に合った選択が少しずつできるようになります。

オーガニックも、そのための選択肢の一つです。

「安全な食」を求めすぎると苦しくなることも

では、身体のことを考えて食品を選ぶほど健康につながるのでしょうか。

実は、ここでもう一つ考えておきたいのが、

「安全なものを選ばなければ」という不安との付き合い方です。

健康のために始めた食事選びが、いつの間にか「これは食べてはいけない」という不安につながってしまうことがあります。

次回は、

第11回「安全な食とは『完璧な食』ではない」
― 不安で選ぶ食が、日々の健やかさを遠ざけることも ―

というテーマで、「食の安全」と「不安」の関係をリバースメソッドの視点から考えていきます。


※本コラムで紹介するリバースメソッドは、疾病の診断・治療・予防を目的とする医療行為ではありません。日々の食事や生活習慣について考えるための一つの視点としてご紹介しています。治療中の方や症状のある方は、必要に応じて医師などの専門家にご相談ください。

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