治療だけでは「元の身体」に戻らない理由
――治療後に不調が残る本当の原因とは
私たち一般社団法人プラズマ療法研究会では、
医療と生活の両面から健康を支えるあり方を研究しています。
本連載でお伝えしているのは、
治療法そのものではなく、その先にある
「身体をどう支え、どう回復させていくか」という視点です。
「治ったはずなのに、戻らない」その違和感
私たちは長い間、
「病気になったら病院に行き、治療を受ける」
という考え方を中心に医療と向き合ってきました。
薬を飲む、手術を受ける、検査数値を改善する。
これらは命を守り、症状を抑え、危機を乗り越えるために欠かせないものです。
しかし治療後、次のような感覚を覚えたことはないでしょうか。
- 数値は改善したのに、身体が本調子ではない
- 原因は解消したはずなのに、疲れやすさが残る
- また同じ不調を繰り返すのではないかという不安が消えない
これは、治療が間違っていたからではありません。
多くの場合、理由は「治療だけでは届かない領域」にあります。
治療がカバーできること、できないこと
医療による治療は基本的に、
今起きている症状や、明確に確認できる異常に対して行われます。
- 炎症を抑える
- 異常を取り除く
- 不足しているものを補う
つまり、目に見える問題を解決する行為です。
一方で私たちの身体には、日常の中で常に働いている力があります。
- 回復する力
- 調整する力
- 守る力
これらは検査数値や画像には表れにくく、
医療の対象になりにくい部分でもあります。
不調の背景にある「生活の歪み」
不調を経験した方の生活を振り返ると、次のような状態が長く続いていることが少なくありません。
- 睡眠の質が低下している
- 食事の時間や内容が乱れている
- 呼吸が浅く、常に緊張状態にある
- 心身を休める時間が取れていない
治療によって症状が落ち着いても、
生活の土台が整わないままでは、身体は再び不調に引き戻されやすくなります。
それが、
「治ったはずなのに、身体が戻った感じがしない」
と感じる本当の理由です。

「治す」から「戻す」へという視点
ここで重要になるのが、
「治す」から「戻す」へという考え方です。
リバースメソッドでは、病気や不調を単なる問題として切り離すのではなく、
身体が発していたサインとして受け取ります。
- なぜその状態になったのか
- どこで無理が重なったのか
- どの調整機能が崩れていたのか
その背景にある生活全体を見直し、
身体の基本機能を本来の位置に戻していくことを大切にしています。
治療が「前に進むための力」だとすれば、
生活を整えることは「足元を安定させる力」。
どちらか一方ではなく、両方がそろって初めて、身体は「戻った」という実感を取り戻していきます。
予防医学は「不調を経験した人」のためにある
予防医学は、健康な人だけのためのものではありません。
むしろ、不調を経験した人だからこそ、
- 身体の変化に気づける
- 生活を見直す意味を理解できる
- 再発を防ぐ視点を持てる
という側面があります。
治療のその先に、
身体を立て直すもう一段階があることを知る。
それが、再発への不安から抜け出す第一歩になります。
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次回予告
次回は
第3回「身体の土台とは何か」として、
筋力や体力といった目に見える要素だけではない
“本当の身体の土台”について、リバースメソッドの視点から紐解いていきます。
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※本コラムで紹介するリバースメソッドは、医療行為の代替を目的とするものではありません。
治療と併用しながら、**生活の視点から身体の土台を整え、回復を支えるための考え方**をお伝えするものです。